実技試験の勉強法を紹介しています。レセプトの書き方を覚えましょう。

必要なものを準備するレセプト作成の手順を覚える@レセプト作成の手順を覚える@

レセプト作成の一連の流れを覚えたら、あとは修正と解き直しの繰り返しです。

実技問題は、レセプト作成と同じくらい、直しの作業が大切になってきます。実務においても、レセプトの点検作業は直しの作業ととても似ています。実務で算定漏れがあるのはよくありません。算定ミスがあっては、患者さんに迷惑がかかります。

だんだんと問題に慣れてきて、ある程度の完成度に達するようになったら(平均して6割程度を目安に)、それ以降は単に資格試験の問題と思わずに、実務を想定しながら修正作業をして時短を目指してください。学科試験との兼ね合いもありますので、どちらかに偏りすぎないように気を付けながら学習を進めていってください。

step1 赤ペンで採点し、備忘記録をつける

解き終わったら模範解答を見て答え合わせをします。これはとても大切な作業です。ただ○か×かを見るだけ終わってしまうとあまり意味がありません。学生時代にたびたび言われたことだと思いますが、『解きっぱなし』の状態と同じです。このままでは、同じ問題が出題されたときにまた同じように間違える可能性が非常に高いです。せっかく時間をかけて解いたなら、その時間を無駄にしないよう心掛けてください。

最初に間違えたところを赤で正しく直します。誤字、脱字、算定もれ、計算ミス等、すべて直してください。また、点数表やマニュアルにも、間違えたところに対応する部分に赤線を引いたりコメントを付け加える等をしてください。それが完了したら、作成したレセプトはファイルに綴じて保管しておいてください。

次に、間違えたところをまとめておく備忘記録のノートを作成します。これに、間違えたものを書いていき、次に実技の勉強をするときにはこれも最後に目を通す資料として点数表と一緒に置いておきます。間違えたところは必ず書き込んでためておけば、知らなかったことが分かるようになると同時に、同じミスで失点するのを防ぐことができます。

備忘記録のノートは自分で使いやすいように作成しても構いませんし、当サイトのダウンロードページで配布しているものをお使いいただいてもかまいません。見直しがしやすいように、ひとつの番号につき1ページ使い、番号ごとに分けて書いていってください。ノートよりも、あとでページを追加できるルーズリーフや、出力データがおすすめです。

具体例として、以下を参考にしてみてください。備忘記録が自分にとっての最高の持ち込み資料になるように作っていってください。

日付 間違えたこと 正しい答え
9/1 再診で処置をしたが外来管理加算を算定してしまった 処置をした場合には再診であっても外来管理加算は算定できない

step2 設定時間を決める

たびたび言っていますが、この試験は時間勝負の試験です。試験時間は3時間ですが、実際に問題を解いているとあっという間に過ぎてしまう時間です。この時間内で、学科試験、外来レセプト、入院レセプトをこなさなければなりません。

この試験は、学科、実技ともに7割以上得点できなければ合格できません。どちらか一方が高得点であっても、次回に受験免除はありませんし、総合点数で7割合格にもなりません。一般に公表されているわけではありませんが、学科試験のマークシート問題で合格点に満たない場合は、実技試験の問題の採点はしてもらえないという情報もあります。レセプトの採点は、人の目によるものなのでどうしても時間がかかります。それを考えると、この情報の信憑性は高いでしょう。

時間を有効に使い合格するためには、それぞれの問題に対する制限時間を設定する必要があります。人によって得意分野、苦手分野が異なるので、いちばんいいのは自分で配分を決めることです。苦手なことにはどうしても時間がかかりますし、得意なことはミスなくすらすらと解くことができます。

私の場合は、外来レセプト30分、入院レセプト1時間15分に設定し、先に取り掛かるようにしていました。残りの時間は、苦手な学科試験に費やしました。私のように、学科が苦手という方は、この方法を参考にしてみてもいいかもしれません。

step3 設定時間内に作成できるようになるまで繰り返す

レセプトを作成するときは、必ず時間を計るようにしてください。外来1枚、入院1枚、それぞれ何分で完成させられるのかを自分で把握し、どこをどう工夫すれば時間を短縮できるのかを考えてください。

有効な方法としては、点数表やマニュアルのよく使うページには付箋やインデックスを貼る、内容がリンクしているページには、それぞれリンクするページを書き込んでおくなどです。

何度も繰り返し作成していると、自然と覚えてしまうものも増えてきます。覚えている事柄が多ければ多いほど、点数調べにかかる時間が減り、時間短縮につながります。

あえて暗記をするための時間をとる必要はありません。持ち込みが可能な試験なので、点数調べの時間の短縮を心がけてください。忘れるリスクのある暗記より、確実に点数をとれる方法を重視してください。

実技試験は、勉強の段階で制限時間内に作成できる力がついていれば、本試験でもたいていその時間内に完成させられる試験です。本試験会場に手強そうな人がたくさんいたとしても、普段通りおおきなミスなく作成していけばちゃんと合格できます。

点数表とマニュアル、電卓を戦友にして、合格レベルになるまで繰り返し解いていってください。

カスタム検索

受験者メニュー

合格者メニュー

医療事務コラム

楽天市場