よしのさんの三河弁辞典

  • 恥つかしいがん

    【三河弁】

    辞典なんちってもたいしたこたぁないで恥つかしいだけん、わしがしゃべっとることばをみんながよう分からんちっていわしゃるもんだん、ほんならと思って教せたげるだがん。なんだか、三河のことばは怒っとるみたいに聞こえるだげなけん、ほんなこたぁないだでね。三河のひたぁみんないい人ばっかだがん。

    【標準語】

    辞典なんていってもたいしたことはないから恥ずかしいんだけど、私がしゃべっていることばをみんながよく分からないっておっしゃるから、それならと思って教えてあげるんだよ。なぜだか、三河のことばは怒っているみたいに聞こえるそうだけど、そんなことはないんだからね。三河の人はみんないい人ばっかりだよ。

三河弁一覧表

あ行

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■三河地方の近隣で話されていることば、また三河地方の一部で話されていることばも三河弁として紹介しています。あらかじめご了承ください。

三河弁 標準語 備考
あーへん ない 『ありはせん』→『あらぁせん』→『あーへん』
あーぬく 上を向く 『仰向けになる』→『あおむく』→『あーぬく』
あいがない 久しぶりでない 前回からそれほど時間が経っていないこと
あおだくさい 青臭い 草を刈った直後の草の汁のにおいのこと
あがりはな 玄関先 靴を脱いで家のなかにあがる第一歩あたりをさす
あぐと くつのかかと 踏んであるくと叱られるところ
あげらぁ あげるよ №13
あすぶ 遊ぶ
あたける あばれる こどもが駄々をこねるときによく使います
あっちゃこっちゃ あちらこちら そちらは『そっちゃ』、どちらは『どっちゃ』と言います №33
あらぁすか ありますか ありますか、いやないでしょう!という反語的な意味で使われます
ありがとさん ありがとう №7
あわぁくう 慌てる 『泡を食う』がなまったもの
あんき 安心 ほっとする、肩の荷がおりるという意味でも使います
いいじゃん いいね 『~じゃん』は三河弁の代表的表現で『~だね』という意味です。
いきる 蒸される 湿度が高い状態のこと
いざる 引きずる 下に浮いていない状態で動くこと
類:いざらかす
いじぐり つむじ
いじゃ おいで 親しい相手やこどもに対して使います
いじゃぐい 間食 時間に関係なく食べること
いってきました ただいま 類:いただきました=ごちそうさま
いつのかまに いつのまにか
いっぽろ よほど 『よっぽど』→『よっぽろ』→『いっぽろ』
いね ねぞう
いびる いぶる 炒める あぶる
いれもん 容器 いれるもの
いろむ 熟す 野菜や果物が鮮やかに色づいた状態になること
いんご 頑固
うそこき うそつき 『~をこく』=『~を言う』
うみる 蒸される 『蒸す』の自動詞 類:うむす
うめる うすめる 熱いものや濃いものに水やお湯をさすこと
ええころもん いいかげん
えごびつ いびつ 整えられていないこと 整っていないこと
えぞくる なぞる ぬる
えばる 威張る
えらい【形】 だるい 疲れた からだが重い、疲労している状態
えらい【副】 とても
おいでるかん いらっしゃいますか ひとを訪ねたときの挨拶
おいでん いらっしゃい 類:おいな
往生こく 大変な思いをする
おおふ 粗末にする 無駄にたくさん使うこと
おこれる 腹が立つ 『怒る』の自動詞形
おしまいた 終わった おしまいになったをひとつの単語にしたもの
おしゃつける 押し付ける
おじゃみ おてだま
おしょる 折る
おせる 教える
おそがい おそろしい こわい №39
おとましい もったいない
おどけほす とても驚く 『-ほす』は『干す』があてられ、『~しきる』という意味で用いられます
おぶる 背負う おんぶする
おぼと 日向 ひなたぼっこ 日の当たる温かい場所、またはそこにいること
おまん あなた あんた 親しい相手に対して使います
おる 居る 『居る』の謙譲語の『おる』ではありません